研究

文化財の調査を基に文献・絵画資料など様々な史料を組み合わせて考察を行うことで、特色を明らかにします。文化財の中でも古建築(神社・寺院・住宅・城郭)を中心に絵馬や石造物の調査研究、文化財の保存・活用について研究を行っています。

古建築(神社・寺院・住宅・城郭)の調査研究

建物の実測図(平面図など)作成・細部意匠調査・改造、修理痕跡調査・写真撮影を行います。その成果に文献調査・絵画調査・聞き取り調査を組み合わせ、さらに類例との比較といった考察を行い、歴史的・文化的特色を明らかにします。

細部意匠の研究

古建築に施された彫刻に着目した研究です。龍や鳳凰など彫られている内容や分類・建物の種類や部材(彫刻がある場所)との関係、地域や時代による共通点や相違点などについて考察し、特色を明らかにします。

絵馬の調査研究

社寺に奉納された絵馬からは、画題・奉納者・奉納年・作者(絵師・絵馬屋)といった情報を読み取ることができます。それらを基に歴史的な出来事との関連や社寺と地域との関わり、地域の歴史や人々の動向、絵師や絵馬屋の活動など様々な考察を行います。

石造物の調査研究

石造物に刻まれた文字(奉納年・奉納者・奉納理由など)に着目した研究です。例えば、その石造物が奉納された神社の歴史、地域や氏子との関わり、境内の景観の変化などを考察します。また、石造物の構造形式や細部意匠に着目した研究も行います。

文化財の保存・活用に関する研究

文化財(主として有形)の現状調査や所有者・関係者からの聞き取り調査を行うことで、当該文化財の置かれた現状を把握します。その成果を基に分析や類例との比較考察を行い、さらに今後の保存・活用について検討します。